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| 紀州鉄道 |
| 紀勢本線の御坊から西御坊までのわずか2.7kmを結ぶローカル私鉄です。 市街地の北外れに位置する御坊駅と市街地の連絡を目的として、御坊臨港鉄道により1931年に開設された路線ですが、当初より経営は厳しく1960年代には廃線の危機に追い込まれていました。輸送量も多くはなく、傍目には廃線は確実に思われていましたが、何が幸いするかわからないもので、「鉄道会社」としてのネームバリューを得る目的で、1972年に東京の磐梯電鉄不動産に約1億円で買収され、「紀州鉄道」として社名変更の上、末端区間が一部廃止されたものの、今日まで運行が続けられています。 鉄道会社とはいうものの主力は不動産業で、鉄道部門は道楽息子的な位置づけですが、運行本数、JR線への接続とも水準以上であり、公共交通としての責務を果たす努力には本当に頭の下がる思いです。 |
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