▲鉄道雑学研究所北広島支所トップ   ▲トップ画一覧
トップ画倉庫(その11)

【常磐線日立駅】(2007.06.02〜2007.06.30)
かつて列車の旅の楽しみのひとつに、旅先で買う駅弁がありましたが、新幹線や窓の開かない特急列車が主力となると共にホームの立売が激減し、更には安価なコンビニ弁当の普及により駅弁業者の廃業が相次ぎ、今や風前の灯の感さえあります。こうした風潮の中、主要駅に駅弁が残る常磐線は、古き良き時代の鉄道の雰囲気を残しています。特に有名なのは立売の残る原ノ町ですが、ここ日立にもいい味を出した売店が健在です。昭和の雰囲気を残すこのスタンド、夜も出張帰りのサラリーマンで結構賑わっていました。かつては幻といわれた駅弁も最近は比較的入手しやすくなったようですし、駅前大通の桜見物の帰りに、名物のソースかつお弁当でもおひとついかがでしょうか?
【鶴見線国道駅】(2007.07.01〜2007.07.31)
昭和は遠くなりにけり。平成になって20年近くが経ち、私が子供の頃に見た風景もすっかり過去のものとなってしまいました。下水道の普及でドブ川は埋められ、平屋の長屋はアパート、マンションに建て替えられ、駅前の商店街もすっかり小綺麗になってしまいました。経済成長を実感する反面、稀に当時のこと思い出して、ふと感傷にひたることがあります。
21世紀になった今、そんな昭和の雰囲気を色濃く残した風景が東京都心から30分ほどに残るのは現代の奇跡と言えるかもしれません。前身の鶴見臨港鉄道として開業した当時「臨海デパート」として賑わった商店街も今は昔、わずかに残る赤ちょうちんを除いてすっかり廃墟と化した光景は胸に迫る物があります。

その10へ← →その12へ