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トップ画倉庫(その15)

【中央本線高尾駅】(2008.02.01〜2008.02.29)
「天狗」と言うと、白装束を身にまとい、高下駄を履いて、鼻が高くて赤ら顔...というのが定番ですが、元来中国では物の怪や獣を指しており、山岳信仰と融合した現在のような形が成立したのは中世以降とされています。
以来各地に天狗伝説が語り継がれていますが、高尾山の天狗はその中でも知名度はトップクラスであり、首都圏にも近いということで、休日ともなると多くの参拝者で賑わいます。その高尾山の入口である高尾駅ホームには、天狗伝説に因んで、天狗の石像がどっかりと座っています。
御影石製のこの石像、高さは2.4m、鼻の長さは1.2mとかなり大きく、夜にはライトアップされて、その威厳のある姿を誇示しています。E電区間(死語)の終着駅として乗り過ごし客が多いことで知られる当駅ですが、深夜にライトアップされたこの姿を目の当たりにすると、酔いもいっぺんに醒めてしまうこと請け合いでしょう。
【三木鉄道三木駅】(2008.03.01〜2008.03.31)
地方のローカル鉄道がまた一つ終焉の時を迎えました。旧国鉄の転換路線として91年余りの歴史を誇る三木鉄道が2008年3月限りで廃止されました。
播州鉄道により美嚢川の舟運を代替する目的で敷設された当路線は、当初より人的な交流ルートから外れており、明石、神戸方面への旅客輸送は後発の神戸電鉄粟生線に大半を奪われ、貨物輸送の廃止後は、細々と旅客列車が運行されるのみでした。利用客は決して多くありませんでしたが、重軌条化など安全のための設備投資は惜しむことなく、毎日20往復近くの列車を運行したその事実は十分な重みをもって受け入れるべきものでしょう。
貸し切り列車の復路で予定を大幅に超過して1時間以上も熱く語った鉄道部長をはじめ、関係者の皆様、長い間本当にご苦労様でした。

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