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トップ画倉庫(その18)

【城東貨物線淀川橋梁】(2008.08.01〜2008.08.31)
かつての名鉄犬山線犬山橋のような例外はあれど、大体において鉄道の橋梁といえば列車専用と相場が決まっているものですが、ここ大阪には全国でもここだけという人道橋併設の鉄道橋が存在します。地元では「赤川鉄橋」と呼ばれているこの施設は、将来の拡張を見越して複線で設置された橋のうち未使用の単線部分に仮の木橋が設置されたものです。幅は大人がすれ違うのがやっとで、柵で仕切られているとは言え、貨物列車の通過時にはスリル満点です。
残念ながらおおさか東線の延長工事により当橋梁も複線化されるため、この珍光景も遠からず見納めとなってしまいます。鉄ヲタとしては残念な限りですが、貴重な生活道路として利用も多いため、現在地のそばに独立した人道橋が設置される予定となっており、地元の方々にとっては悪い話でもなさそうです。
【山陰本線余部橋りょう】(2008.09.01〜2008.09.30)
日本に幾多ある鉄橋の中でも、その独特な構造と付近の情景から人気の高いのがこの余部橋りょうです。そのデザインは、明治時代の建造物とは思われないほど斬新で、完成から約100年前の長きに亘り、日本海の風雪に耐えて、列車の運行を支えてきました。
首都圏、近畿圏と山陰地方を結ぶ動脈として、寝台特急をはじめとして多数の優等列車が運行された同橋梁も、老朽化を理由に架け替えが決まり、2010年度完成予定で新橋梁の工事が進められています。航空路線や道路網の整備により短編成の普通列車が大半のローカル区間となり、往年の姿はありませんが、山陰地方の発展に大きな役割を果たしたその雄姿は、いつまでも皆の記憶にの中に生き続けることでしょう。

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