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トップ画倉庫(その20)

【米坂線今泉駅】(2008.12.01〜2008.12.31)
分割民営化から20年以上が経過した現在、JR各社からはすっかり国鉄色が薄れてしまいました。木造駅舎の多くは橋上化や老朽化により姿を消し、側面に大きく「JR」のマークを掲げて走っていた車両はすでにそのほとんどが廃車となっています。民営化後の車両ですら廃車になるご時世だけにいたしかたないとは言え、彼らのことを思うと「昭和は遠くなりにけり」とちょっぴり感傷的になってしまします。
そんな貴重な国鉄テイストが残るのが、ここ米坂線の今泉駅です。宮脇俊三氏が駅前で玉音放送を聞いた当時の面影そのままに、古色蒼然とした木造の上屋にホーローびきの案内看板が残り、国鉄塗装の急行型気動車にはぴったりの演出です。あとはタブレット交換と腕木式信号機でもあれば...というのは贅沢でしょうか。残念ながら2009年3月のダイヤ改正で新型車両が投入されるため、この取り合わせもほどなく過去帳入りしてしまいますが、いよいよオールドファンは国鉄型の楽園広島に結集するしかなさそうですね(笑)。
【岩徳線西岩国駅】(2009.01.01〜2009.01.31)
山陽本線の岩国と櫛ヶ浜を結ぶ岩徳線。戦前のわずか10年ではありますが山陽本線として多くの特急、急行列車や貨物列車が行き交った歴史から、各駅構内の有効長は長く、運賃計算上の特定経路区間に指定されるなど、かつての大幹線の名残を残しています。
この西岩国駅も開業当時は岩国と称し、錦帯橋への観光客など多くの利用者で賑わいましたが、麻里布(現岩国駅付近)地区の発展と、輸送力増強による柳井線の複線化により改称され、以後はローカル線の中間駅としてひっそりと過ごしています。
モダンな洋風駅舎は正面に錦帯橋を模した5連アーチの玄関や天井の高い待合室など、開業当時の面影をよく残しており、登録有形文化財に指定されています。その文化遺産的価値から1979年に永久保存が決定されており、無人化された現在もNPO法人により管理されています。

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