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トップ画倉庫(その23)

【高松琴平電気鉄道羽床駅】(2009.06.01〜2009.06.30)
全体的に山がちで、海岸線からわずか20〜30kmで2000m級の山頂に到達するほど急峻な地形の四国にあって、県域のほぼ北半分に讃岐平野が広がる香川県は異質な存在と言えるでしょう。
広い平野には無数のため池とともに、「讃岐富士」の別名を持つ飯野山をはじめとして富士山に似た美しい円錐形の山々が聳え、旅行者の目を楽しませています。写真にある堤山もそんな讃岐七富士の一つで、「羽床富士」の別名を持っています。
同じ瀬戸内式気候にありながら、平野の狭さから岡山にコンプレックスを持つ我が故郷広島においては、このような車窓風景は望むべくもなく、売りの一つの「お好み焼き」も、「早い」「安い」「うまい」を地で行く粉モノ文化の王者讃岐うどんには完敗と、全くいいところがありません。
甘党の私としては、これでお土産のお菓子が美味しければ言うことないのですが、この部門だけは新平家物語を擁する我が故郷が一矢を報いたようです。
【奥羽本線峠駅】(2009.07.01〜2009.07.31)
国内でも有数の急勾配と豪雪で知られる板谷峠。国鉄時代は4駅連続スイッチバックで知られた赤岩〜大沢の各駅ですが、いわゆる山形新幹線の開業と引き替えにスイッチバックは廃止され、本線上にホームが移設されました。もともと各駅周辺とも人家はわずかだったところ、廃止された引き込み線跡も相まって現在は秘境駅の雰囲気満点です。
そんな板谷峠のサミットに位置する峠駅に降り立ったのは8月某日の朝8時過ぎ。人っ子一人いない秘境駅の雰囲気を満喫するはずだった駅前は、すでに茶屋が営業中で、いったいどこから来たのか食事をとる客の姿まで見られました。
吾妻連峰の登山客や滑川温泉、姥湯温泉といった秘湯巡りの客相手でそれほど商売になるのか不思議ではありましたが、慌ただしく取材を済ませた帰りの列車では、創業100余年の歴史をかみしめながら「峠の力餅」をほおばった...そんな夏の一日でした。

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