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トップ画倉庫(その35)

【土佐電気鉄道八代信号場】(2011.05.01〜2011.05.31)
昭和末期からの急激な運転扱い合理化により、今や絶滅危惧種となった「通票閉塞」ですが、四国高知の土佐電気鉄道には、国内の路面電車で唯一の通票交換が見られます。舞台となる八代信号場には駅員は不在で、運転士同志による通票交換は、オールドファンならずとも郷愁をかき立てられます。
貴重な鉄道遺産とも言えるこの風景ですが、裏を返せば運行本数の少なさによるもので、地域住民からすれば早急な設備改善が望まれるところでしょう。もとより並行する国道、県道は渋滞も激しく、軌道系交通の優位性を発揮できる素地は十分にあるのですが、慢性的な赤字経営に加えて並行するJR線とのライバル関係などもあって、一企業の経営努力ではいかんともし難く、なんとも歯がゆい限りです。
【鹿児島本線博多駅】(2011.06.01〜2011.06.30)
九州新幹線開業に沸く博多駅。国内で最大級の商業スペースを持つ駅ビルが話題を呼んでいますが、そんな駅ビル屋上にオープンしたのが「つばめの杜ひろば」です。
見た目には京都駅の大空広場を思わせますが、ただの展望台ではなく、鉄道神社とそこに続く表参道、ミニチュアの「つばめ電車」など、大人から子供まで楽しめる数々の仕掛けが散りばめられています。子供の頃、街で買い物と言えば、デパートの大食堂でお子様ランチを食べて、屋上の遊具やゲームで遊んだ我々の世代にとってこの仕掛けはど真ん中のストライクで、「つばめ電車」単独乗車への誘惑を抑えるのに一苦労でした。
車両のデザインに端的に表れていますが、JR九州はこの手の仕掛けが絶妙にうまく、JR他社エリアの住民からすると、何ともうらやましい限りです。同社では豪華寝台列車の運行も計画されているようで、中年鐵ヲタ夫婦にとって今後の動向から目が離せないところです。

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