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トップ画倉庫(その36)

【東北新幹線大宮駅】(2011.07.01〜2011.07.31)
早いもので、あの大震災から半年が経過しました。三陸沿岸の被災地は未だに復旧と言うにはほど遠い現状ですが、それでも徐々に日常生活を取り戻しつつあり、内陸部を走る鉄道路線はほぼ平常ダイヤに復旧しています。直接の被害は免れたものの、阪神淡路大震災を経験した私にとってもその被害状況を目の当たりにして絶句するしかなく、今はただ被災地の一日も早い復旧を願うのみです。
震災の被害と言えば、3/5に華々しいデビューを飾った「はやぶさ」も、わずか1週間で運行休止を余儀なくされ、全線暫定後も速度制限のためにもどかしい走りが続いていましたが、9/23の全線完全復旧により、ようやくその真価を遺憾なく発揮することとなります。
個人的には今ひとつ好きになれないE5系ですが、震災後の復興の象徴という重大な任務を背にひた走る姿には、陰ながら声援を送りたいと思います。
【万葉線新吉久駅】(2011.08.01〜2011.08.31)
少子高齢化などによる利用者減で苦境の続くローカル鉄道ですが、近年は沿線住民の意識も変わりつつあり、上下分離と損失の補助という自治体の補助によって再出発する路線も多く見られます。
上記の流れの嚆矢となったのが、北陸富山の呉西地方を走る万葉線です。全身加越能鉄道から移管して早や10年、減少の一途をたどった利用客数も微増傾向が続くなど、地域の足として着実に定着しているようです。車両面のレベルアップも進み、大半がローカル鉄道らしからぬ鮮やかな赤い電車に置き換えられましたが、肝心のインフラが未改良のため、路面での交換風景が見られるのはご愛敬です。
北陸地方は万葉線をはじめとして、富山ライトレール、えちぜん鉄道など、この種の再生鉄道のメッカといった様相を呈していますが、一方で中央に位置する石川県では一貫して路線縮小の流れがトレンドであり、人口も多く一定の観光利用も見込める金沢市を擁するだけに、残念でなりません。

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