▲鉄道雑学研究所北広島支所トップ   ▲トップ画一覧
トップ画倉庫(その52)

【東北本線上野駅】(2014.03.01〜2014.04.05)
かつて隆盛を誇った夜行寝台列車も新世紀に入って徐々に淘汰され、気が付けば片手に少し余るばかりとなりました。京都在住時代、会社が退けてから「日本海」、「あかつき」、「なは」に乗り込んだ日々も今は昔。航空運賃や宿泊、レンタカー料金の低下、周遊券廃止などの影響もあって、個人的にも鉄道旅行の比重は当時に比べて低下を余儀なくされています。尤も一番の原因は北海道移住ではあるのは、論を待たないところですが...。数年前にフルムーン適齢期となり、再び鉄道旅行の比重が高まりつつありますが、つい先日廃止が発表された「トワイライトエクスプレス」に加えて、「北斗星」、「はまなす」も風前の灯で、北海道新幹線札幌開業までの期間をいかに乗り切るか悩ましいところです。
さて、写真の「あけぼの」号と言えば、今を遡ること10年前の冬に大雪で国境のトンネルすら越えられず、あえなく沼田で打ち切りになったいわくつきの列車でした。昨年末に無事リベンジを果たしましたが、すでにかなりのフィーバーぶりでした。廃止間際に繰り返されるこの光景、次は我が身と思うとただ切なさが募るばかりです。
【三陸鉄道島越駅】(2014.04.06〜2014.04.30)
東日本大震災から3年。ようやくと言うべきか、はたまた早くもと言うべきか、三陸鉄道が全線での運行再開を開始しました。津波により駅舎と高架橋の大半が流出し、壊滅的な打撃を受けた当駅も、駅舎を含む周辺整備が未完成ながら、暫定的開業に漕ぎつけました。
不通区間南端の小本で大量乗車を受け、立ち客を満載した宮古からの始発列車から降り立ったのはただ1人...と思いきや、降りるわ降りるわで、早朝の駅はただならぬ熱気に包まれました。誰しも考えることは同じようです。
JR線と連絡する各駅で行われた行政主導の盛大なセレモニーの賑わいには及びませんが、私設の手作り感あふれる開業記念イベントにも地元の方々の喜びようが溢れていました。とは言え、三陸鉄道社長のコメントにもある通りに人口減による定期利用客減少は避けられず、連続テレビ小説効果による観光客増をいかに継続させるか等、将来に向けて課題は山積しています。

その51へ← →その53へ