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トップ画倉庫(その56)

【烏丸万寿寺北阪ビル】(2014.11.01〜2014.11.30)
1200年超の歴史を誇る古都京都。古来より繁栄した当地は、19世紀末に国内初の電車が走った都市としても知られています。記念すべき初の路線は、京電の愛称で親しまれた、京都電気鉄道による現京都駅から伏見までの6.8kmで、その後の路線拡大、京都市電への買収を経て、1978年の市電全廃まで、80余年に亘って市民の足として活躍しました。
標準軌の京都市電に対して、狭軌であったため、「Narrow」をもじってN電と称された京電の車両は全部で28両。記念すべき最終作品がここ地下鉄五条駅北のオフィスビル1階に展示されています。
屋外に展示されることが多いこの種の保存車両にあっては破格とも言えるこの扱い、京都駅からもほど近く、テナント収入も十分期待できる立地だけに、オーナー会社の京電に対する並々ならぬ愛が感じられます。ビル内にも立ち入り可能で、側面からも間近に観察可能なこのスポット、もっと注目されても良さそうなものですが...。
【北陸本線高岡駅】(2014.12.01〜2014.12.31)
北陸新幹線金沢延伸まで、いよいよあと1か月余りとなりました。
古都金沢やトロッコ列車の宇奈月など、首都圏からの観光特需を皮算用する有名観光地の一方で、第三セクター化される旧北陸本線沿線自治体や、乗換客の激減が既存の新幹線乗換駅では、ポスト北陸新幹線の生き残りに向けて戦々恐々というところでしょう。10台近い自動改札機が並ぶ越後湯沢の乗換改札も過去帳入りしてしまうのでしょうか。
写真の高岡駅も新幹線の新高岡駅は南方1.5kmに位置し、城端線にも新駅が設置されるものの、事実上は当駅をスルーして自家用車でのアクセスが主流となりそうです。
第三セクター経由で富山接続というルートもありますが、車社会の地方において、手間がかかる上に着席保証が保障されない乗換が主流となるには新駅との距離は近すぎるようで、せっかく整備した駅前に閑古鳥が鳴かぬよう願うのみです。

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