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トップ画倉庫(その59)

【予讃線高松駅】(2015.05.01〜2015.05.31)
♪「柱の傷は一昨年の5月5日の背比べ〜」というわけで、またひとつ年をとってしまいました。もう1回まわると赤いちゃんちゃんこだなんて、なんて時がたつのは早いのでしょうか。ついでに、もうすぐ札幌暮らしの期間が広島暮らしの期間を上回ります。今にして思うと、よくもまぁ、移住したもので、自分ながら少々呆れてしまいます。
それはさておき、5月と言えば鯉のぼり。この時期になると、ン十万はくだらない立派な鯉のぼりを掲げた駅をよく見かけますが、こんなほのぼのとした鯉のぼりもなかなか良いものです。今を遡ること四十ン年前には、私もこんな工作をしていたはずなのですが、十年前はおろか、一週間前の夕食も忘れてしまう体たらく。いやはや年は取りたくないものですね。
中枢駅の飾りつけに、原価ゼロ円の工作を採用するJR四国の経営状況に若干の不安を感じないわけでもありませんが、2年くらい前には今治駅でン十万円級の鯉のぼりを見た気がするので、きっと大丈夫でしょう。念のためフォルダを漁ってみたところ、記憶も満更ではなかったようで、ホッと胸を撫で下ろしましたとさ。
【フランクフルトbuchrainplatz駅】(2015.06.01〜2015.06.30)
会社を辞めて夫婦で約1か月ヨーロッパを鉄道で回ったのは2002年のことでした。退職後わずか2週間での出発。しかもその前に1週間国内旅行を挟んでの強行軍に十分なリサーチはできず、見る物すべてが目新しく楽しい気分の一方で、治安の悪さを必要以上に警戒し(と言いながらスリに遭ったのですが)たために気疲れが激しく、帰国前日宿泊したフランクフルトのホテル前を走るトラムにも乗らず仕舞いで、最後の海外訪問は幕を閉じたはずでした。
ところが、干支が一回転した昨年、ヨーロッパへの出張を命ぜられ、奇しくもフランクフルトに滞在、更にホテルは通りを挟んで前回の向かいという偶然に恵まれ、12年ぶりのリベンジを果たすことができました。早朝にホテル前の電停を出発し、知らない街並みをひたすら進み、そろそろ不安になってきた頃にたどり着いたのがここ。おとぎ話に出てきそうな情景に、しばし時を忘れて佇んだものでした。
肝が据わったのか、人生に投げやりになったのか、今回は治安も案ずるほどでなく、思いのほか楽しい滞在となりましたが、嫁の「ヨーロッパまた行きたい」攻撃が更に激化し、北斗星やトワイライトが廃止となった中で、どのように矛先をかわすか頭を悩ませる今日この頃です。

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