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トップ画倉庫(その6)

【肥薩線大畑駅】(2006.08.06〜2006.09.09)
かつては鹿児島本線として、長大編成の貨物列車が行き来していた肥薩線の最大の難所矢岳越え。人吉〜吉松の途中3駅のうち2駅がスイッチバックで、更にループ線までおまけについた、山岳鉄道の魅力にあふれる路線です。ここ大畑はループ線の中にスイッチバックのある全国でも唯一の駅で、周囲には人家も少なく、給水と交換のために設けられた駅です。折しも当時は蒸気機関車全盛時代で、機関士たちは矢岳駅までの急勾配に備えてのしばしの休息時に、この湧水盆ですすに汚れた顔を洗っていたとのことです。無煙化されて久しく、機関車にも冷房が装備されるようになった現在では全く考えられませんが、こうした先人達の努力により日本発展の基礎が築かれていったのだと思うと、非常に価値のある文化遺産ではないかと思われます。
【山田線吉里吉里駅】(2006.09.10〜2006.10.06)
私が中学生の頃、井上ひさしの「吉里吉里人」という小説がベストセラーとなりました。実際のところ、小説中の吉里吉里村は宮城県北部の東北本線沿線に設定された架空の駅だったのですが、その影響で当駅もにわかに脚光を浴び、地域もブームにあやかり、吉里吉里独立宣言をするなど小バブルが発生しました。学生時代に初めて当駅に降り立った時には静かな佇まいが印象に残ったものです。
その後ほどなくブームも去り、当駅も静けさを取り戻して20年弱経過した2002年。久しぶりに降り立った当駅は無人化されたことを除けば、かつてと変わらぬ静かな佇まいのままでした。
そして、記念に撮影した当駅の写真を、とある巨大掲示板の駅名当てスレッドに初出題して早4年。故郷の父さん母さん、息子はこんなページを作るまで成長しましたよ...というお話だったとさ。

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