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トップ画倉庫(その66)

【磐越西線会津若松駅】(2016.07.01〜2016.07.31)
2016年6月18日午後15時過ぎ。その日の会津若松駅は国鉄485系特急形電車のラストランを一目見ようと、多くのファンでごった返していました。日本の高度経済成長期に誕生、北は北海道から南は九州まで、まさに日本全土を縦横無尽に走りぬいた名車も寄る年波には勝てず、ついに第一線を退くこととなりました。
イベントを企画したJR東日本仙台支社も気合十分。SLばんえつ物語と同時発車といういう粋な演出に加えて、発車案内も「喜多方ラーメン」号というユーモアたっぷりの表示で最後の力走に華を添えた...と思いきや、これが全くの予想外、単なる誤表示だったというからびっくりです。12年前の臨時列車の亡霊ということですが、システム運用に携わる身としては、運用前の動作確認の必要性を改めて感じた次第です。
早朝から特急と新幹線を乗り継いで郡山駅にたどり着き、たった2両で立客びっしりの会津若松行きに呆然とした私たち夫婦でしたが、思わぬプレゼントで1時間余りの立ちんぼの疲れも吹っ飛びました。願わくば、今度は本物の「喜多方ラーメン」号に旅する機会がありますように。
【バルセロナ都市輸送公社francesc macia駅】(2016.08.01〜2016.08.31)
モータリゼーションにより路線の縮小、廃止が相次いだ路面電車。日本だけではなく、ヨーロッパでもその流れに例外はなく、戦後多くの都市で廃止の憂き目を見ていましたが、前世紀末前頃から一転、路線の新設、復活が続いています。
地中海沿岸に位置する港湾都市バルセロナ。不世出の天才建築家ガウディをはじめ、ミロやダリ、ピカソといった著名な画家を生む一方、世界有数のサッカークラブバルセロナFCの本拠地として多くの日本人観光客が訪れるこの街も例外ではなく、2004年に路線が復活後、現在では市内北西と南東のエリアに各3路線、計6路線29.2kmの路線網まで成長し、相互を接続する新路線の工事も行われています。
路線の大半は専用軌道、運行される車両は大半が最新型の低床車両と、正直今一つ面白みに欠けますが、やはり鉄道ファンとして新路線の開業はうらやましい限り。わが街札幌でも昨年の環状化に続いて新路線の開業を夢想する毎日です。

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