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トップ画倉庫(その72)

【天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅】(2017.07.01〜2017.07.31)
エレクトロニクスやメカトロニクスの発達により、かつては労働集約型産業の代表として知られた鉄道業界の風景も様変わりしています。
蒸気機関車からディーゼルカーや電車への動力近代化による機関助士の廃止、信号自動化と集中制御によるローカル駅の無人化などに加えて、ワンマン運転の拡大や、自動券売機と自動改札機の導入により、都市部の駅まで無人化が進む現状を見るに、今後も人件費の削減は極限まで進んでいきそうですが、くれぐれも安全を損なうことのないようにお願いしたいところです。
窓口で買った硬券に改札口でパンチを入れてもらい、列車発着時にはタブレットが交換され、助役の合図で出発進行...そんな昭和では当たり前の鉄道風景が懐かしく感じられる、自身の加齢を感じる今日この頃です。
【函館本線旭川駅】(2017.08.01〜2017.08.31)
国鉄分割民営化から30年。国鉄時代に導入された車両もその多くは引退し、現在運用される車両の大多数はJR発足後の新車となりました。経営難が顕在化したJR北海道においてもその傾向は変わらず、2015年に全電車の置き換えが完了、現在は気動車へと対象を移して徐々に置き換えが進められています。
道央と道東を結ぶ大幹線、石勝線の全通とともに颯爽とデビューした183系気動車。貫通扉付きの武骨な80系から一転、絵入りのヘッドマークに直線的な前面デザインは、道内輸送体系の中心が完全に札幌へとシフトしたことと併せて新時代の到来を感じさせました。
あれから35年。長きに亘って道内長距離輸送の一翼を担った同形式も本年度末での引退が決定しています。民営化後の高速化政策により、その大半を裏方的な役割に甘んじることとなりましたが、厳しい気象条件にも負けず、四半世紀以上に亘って安定輸送に活躍したその雄姿は決して忘れられることはないでしょう。残りわずかとなった運行期間ですが、最後まで安全運転で無事に職務を全うできるよう心から願っています。

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