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トップ画倉庫(その79)

【東海道本線東京駅】(2018.09.01〜2018.09.30)
日本の首都、東京を代表する東京駅。1914年の開業以来100余年が経過した現在、東海道本線をはじめJRグループの20以上の運転系統が乗り入れ、乗換無しで32都道府県に到着可能という、文字通りの中枢駅です。
一日の乗降客数は100万人を超え、早朝から深夜まで構内に人影の絶えない当駅だけに、つい最近まで開業当時の架線柱と終戦直後の木造上屋が残っていたという事実は、意外に感じられます。
山手線外回りと京浜東北線南行きが発着する5、6番線で70余年。雨の日も風の日も、戦後の復興期から高度経済成長時代、バブル崩壊からの不況という70年間を見守ってきたこれらの設備も、ひっそりと表舞台から姿を消してしまいました。新しい時代を前にして、慣れ親しんだ昭和の風景の消滅には寂しさを禁じ得ませんが、それも一時のこと。1年もたたないうちに記憶はすっかり消え去ってしまうのでしょうね。
【東北本線一ノ関駅】(2018.10.01〜2018.10.31)
国鉄を代表する車両というと、皆様は何を思い浮かべるでしょうか?電車で言えば、新幹線0系、通勤電車の103系、近郊型の113系、115系で意見が分かれるところでしょうが、ディーゼルカーとなると、キハ58系で異論がないのではないでしょうか。高度経済成長時代の1961年に誕生、幹線からローカル線まで、日本全土への急行列車網形成に大きく貢献した同形式の最後の残党が、このたび営業運転を終了しました。
幹線の電化に伴う特急化で次第にその場をローカル輸送に移しましたが、民営化を経て新世紀までの半世紀に亘る活躍は、日本の鉄道史上に大きな足跡を残したと称するにふさわしく、個人的にも、大学入学から北海道移住までの10年余り、周遊券や青春18きっぷでの乗りつぶし旅行で大変お世話になった車両で、移り行く海や山の景色を眺めた日々が懐かしく思い出されます。
最近では、効率優先で新幹線や特急列車の利用ばかりが続いていますが、たまにはボックス席で全開の窓からして沿線の空気を胸いっぱいに感じるような、そんなのんびりとした旅をしてみたいと密かに夢見ています...って、写真の車両、リクライニングシートで固定窓だし。

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