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トップ画倉庫(その83)

【山陽新幹線岡山駅】(2019.05.01〜2019.05.31)
山陽新幹線の航空機に対する競争力強化の切り札として1997年にデビューした500系新幹線。最高時速300km/hの高速性に加えて、その斬新なフォルムは鉄道ファンだけでなく、一般の利用者からも絶大な人気を誇りましたが、客室内の断面形状から生じる圧迫感や、他形式と座席数が異なるために運用が複雑化などの問題点から、わずか13年で「のぞみ」の運用から外れ、8両に短編成化の上「こだま」に転用されてしまいました。
なんとも不遇な余生を過ごしていた500系ですが、2014年よりうち1編成がコラボレーション企画の特別列車として運行を開始しました。2018年6月からは第3弾として、日本生まれの人気キャラクター「ハローキティ」を身にまとい、新大阪博多間を往復する500系。親子連れだけではなく、女性や外国人にも人気が高く、ホームでは常に記念撮影会が開催されています。
往年の姿を知る者としては、「何か違う」感が否めない一方、コラボ相手のキティちゃん同様、仕事を選ばない姿勢はサラリーマンとしてお手本にしたいところです。完全引退が近いと噂される500系ですが、この先もあっと驚くコラボで利用者を楽しませてくれるよう期待しています。
【予讃線伊予上灘駅】(2019.06.01〜2019.06.30)
近年、地方の鉄道路線で動物駅長の就任が流行しています。
その元祖とも言えるのが、和歌山電鐵の「たま」ですが、その人気たるや凄まじく、各種グッズによる売り上げの他、「たま」目当ての観光客により利用客は20%近くも増加するなど、文字通り幸運の「招き猫」として、同電鐵の経営を大きく改善させました。
赤字に悩む地方鉄道がこのブームを見逃すはずもなく、各地でネコやイヌはもとより、ウサギにサル、果ては2匹目のドジョウならずイセエビ駅長までもが誕生しましたが、実際に集客に貢献したのか、正直微妙な気がします。
なにはともあれ、非公式なものを含めるとまだまだ多数に及ぶ動物駅長たち、「駅長」の称号はあれど、あくまで世を忍ぶ仮の姿です。有名芸能人よろしくスポットライトを浴びる生活には慣れていませんので、くれぐれもストレスを与えないよう、優しく接してあげたいものです。

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