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トップ画倉庫(その97)

【山手線池袋駅】(2021.09.01〜2021.09.30)
昭和から平成、そして令和と時代が変わり、鉄道駅の案内標識は大きく変化しています。
鉄道発祥時の単色、文字のみというシンプルなデザインから、様々な色、ピクトグラムを多用し、表現力が劇的に向上しました。
加えて、近年では多国語対応、ラインカラーに駅ナンバリングの導入で情報量は増加の一途です。高齢者や旅行者、訪日客への対応もあってのことでしょうが、詰め込み過ぎの情報に食傷気味なのは私だけでしょうか。
そんな案内標識が氾濫する東京の乗降客数ベスト3入りする大ターミナルに、昔懐かしいホーロー引きの看板が残っているのは奇跡以外の何物でもないでしょう。地方路線でも希少となった今、なぜここに...という疑問はありますが、古き良き時代を語る貴重な生き証人が、末永くその役割をまっとうすることを祈るばかりです。
【函館本線神居古潭駅】(2021.10.01〜2021.10.31)
国道や都道府県道ほどではありませんが、鉄道路線においても輸送力増強、災害回避、ダム建設などの理由により既存のルートから大きく離れた新線に切り替えとなることは少なくありません。最近では、八ッ場ダム建設に伴う吾妻線川原湯温泉駅周辺の線路付け替えが記憶に新しいところです。
北海道の大幹線、函館本線の納内〜近文もそんな区間の一つで、1970年の滝川〜旭川間複線電化開業に合わせて、石狩川沿いの旧線が、長大トンネルでショートカットされました。 旧線区間はほぼ国道12号線と並走しておりアクセス自体は容易ですが、周辺に人家はほとんどなく秘境感に溢れており、駅というよりは信号場としての役割が大きかったようです。
廃止となった旧線区間はサイクリングロードに転用、神居古潭駅周辺は公園として整備され、廃止後50年が経過した現在も往時の雰囲気を残していますが、いかにも「出そう」な雰囲気ですので、ご利用の際はくれぐれもご注意ください。

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